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 誰でも生きる意味を本気出して考えてみた(ポルノグラフィティ風に)ことがあると思う。
かく言う自分もご多分に漏れず、その部類に属している。

とはいえ、あまり明確なものを導き出していなかった。
だがしかし、私は模範解答なるものを、ある時に得ることに成功した。

イケメン過ぎて数多の女を虜にして止まない美貌を持つ友人とともに自転車を漕ぎ、島谷ひとみのPVの話に花を咲かせ、ゲハゲハと品のない笑いを相互に連発している時に

、生きる意味の解答がどこからともなく心にすとんと降りてきたのである。

こう言うと、実に脈絡のない文章に思えるだろうから、もう少仔細な部分も説明しよう。

人は常にその内容も外観も変動しつつある生物であることは言うまでもない。そしてとみに思うこととして、女性の写真写りの違いの大きさ、というのがある。

私はターミネーターサラコナークロニクルズのTOK715型を演じるサマー・グロウ
アイリッシュ系アメリカ人のクゥオーターのSowelu
『髪の毛がキレイな女性タレントランキング』にもランクインした輝かしい経歴を持つ島谷ひとみ
オールナイトニッポンで放送禁止用語を乱発していたYUKI(JUDY&MARY)が大好きなのである

がしかし、それは全面的に肯定できるか、となると話はまた大いに異なってくる。

例えばサマー・グロウは、服部君のようにポテッとさせた頬を持つ顔にたたえる冷たい無表情の中に、一度だけ見せた微笑み、この瞬間に惚れ惚れとするわけである。

Soweluに関していうと、GET OVERのジャケットの裏で右腕と左腕を上げ、やや俯き加減で、腰を僅かに捻っているのが得も言えぬ。

島谷ひとみは「市場に行こう」のPVにて、スポットライトが当たる瞬間がいいのである。
この瞬間を是が非でも手元に置いておこうと考えた私だが、あろうことかジャケットとPVの衣装が一致していないのである。

スポットライトの加減くらいは容赦するとしても、衣装までも違うのはいかがなものか。カツカレーを頼んだのに、カツが乗っていないに等しい所業である。

極めて私的な憤慨はさておき、YUKIはどうかというとJOYで木にしなだれかかって、ウィンクし、なおかつ口を酸欠の金魚よろしく半開きしている瞬間がよろしい。

裏を返すと、この瞬間以外、猛烈に刺激されていた私の美徳感は急速に萎れてしまうのである。

そうなのだ、我々人類は人生の内、幾度か訪れる最高の一瞬、そのために生きているのだ。

私はイケメン過ぎる友人と品のない笑いを飛ばし合いながら、それを悟った。
意外にどうでもいい行為の最中なのに、こういう大事なことに気づくのも、生きている意味の一つなのではなかろうか。

ゆえに我々人類は生きている間は一瞬たりとも気を緩めてはならない。
もしかしたら盛大な欠伸をかましているその瞬間に、最高の一瞬が訪れるかもしれないのだから。

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